2005年1月11日(火)

 
日本時間の11日午後6時15分、無事ケープホーンを通過しました。
 

ケープホーンから2マイル。SUNTORYマーメイド号の雄姿。
(撮影 山田茂雄さん)
     

ケープホーンに到着した堀江さん 
(撮影 山田茂雄さん)

出迎えのチリ海軍ジャニス艦長と握手をするCapitan Horie
(撮影 山田茂雄さん)

Cape Horn の海軍施設内に安置された金刀比羅宮の御神札。
(撮影 山田茂雄さん)

マゼランら先人たちに敬意を表し、花輪を投下。
(撮影 山田茂雄さん)

大きなうねりで、見え隠れする「SUNTORY mermaid」
(撮影 山田茂雄さん)
 
 

2度目のヨット単独無寄港世界一周「SUNTORYマーメイド号の航海」に挑んでいる堀江謙一 ( 66 )さんは、現地時間の1月11日午前6時15分、(珍しく)穏やかな好天に恵まれ、南米最南端のケープ・ホーンを通過しました。この航海のサポーターの土田憲さんの帰国談をもとに、当日の模様を紹介します。写真はフリーカメラマンの山田茂雄さんが撮影。

午前5時、ようやく夜が明けたケープ・ホーン近くの海域で、チリ海軍の国際VHF無線機から流れてくる堀江謙一さんの声の方向に、大きなうねりに見え隠れするSUNTORYマーメイド号の白い船体を確認。「いた、いた、あそこ!」「やった、やった!」。滅多に姿を人前に現すことのないケープ・ホーンが朝日を浴びていました。出迎えたみんなが感激しました。

今回の航海では日本・チリ友好の航海としてチリ海軍(シバル号ジャニス艦長以下21名)の出迎えを受け、ケープ・ホーンに約2マイルまで近ずくことができた堀江さんは「ホーン岬をこんなに近くで見るのは初めて。地の果てという感じがしたが、美しく感動した。」と疲れも見せず笑顔を交えて話していました。

岬を通過後、ケープ・ホーン北東の島影、カレタレオンで堀江さんは艦長とがっちり握手。両国の国歌演奏の後、スマトラ沖大地震による津波の犠牲者と、ケープ・ホーンの海域での遭難者たちの冥福を祈り、チリ海軍の兵士と共に2分間の黙祷をささげました。そしてマゼランら歴史上の航海者たちに敬意を表し、日本から持ってきた花輪を海に投げ入れ、堀江さんから、日夜この海域の安全航行を見守っているチリ海軍に対して謝意を表すとともに、その友好の印として航海の安全の神である金刀比羅宮の御神礼をジャニス艦長に贈呈。この御神礼はケープ・ホーンの海軍施設内に安置されました。

世界一周に向け全行程の4割を航海した堀江さんは、「嵐に4回も遭ったが第1マークを無事に通過できました。これからも大切に航海したい」と、チリ海軍の見送りを受けケープ・ホーンを後にしました。

                       文責 堀江治夫